リボンさん

師匠がこんなことを言ってたよ。「肉体ができあがるまでに、顕微鏡でしか見ることができないくらいの精子と卵子が結合して受精して細胞分裂をして体になるまでに天文学的な進化をしていく。人の意識もそれと同じなんだ。人間の中に宿っている埃みたいな意識が「自覚」っていう栄養を与えて、自分を「見る」ことを通して育てていくことによって進化して、宇宙のすべてのことを受け入れる、支えることができるくらいの意識にまで成長するんだよ。物理的な進化と意識の進化っていうのは別々なものじゃないんだ」 それを聞いて、新しい意識を育てていくっていうことは印可者の自覚もメンバーの自覚の練習も、作業は同じなんだなってことを感じたの。

金の斧さん

だからあるとき、癇癪が湧き起ってくるんです。
一体いつまで、この作業を続ければいいんだろうって。

でも、ある瞬間、決定的に変わる瞬間っていうのがあるんです。いま、ここで繰り広げられている状況は私が見る夢と同じなんだな、本当に夢のようなものだってことがはっきりと感じられる瞬間がくるんです。それをはっきりと感じてみると心がとても楽になります。世の中に恐いものがなくなるし、ケンカすることさえおもしろさに変わります。すべてのことに笑いが込みあげてきて、すべて笑い話にすぎないなって、そんなふうに眺められるようになりますよ。深刻に感じられることが本当になくなります。師匠は前に、こんなこともおっしゃっていました。

「夢の中で『深刻に夢を見ないでください』って言うことができるかね」

これはもう、話にならないことでしょ、その内容が完全にわかるときが来ます。夢の中の状況が深刻であるわけがないじゃないですか、夢にすぎないんですから。すべては私が喜んで繰り広げていけばいい。喜んでそれを分かち合っていけばいいだけのものであって、深刻さはまったくないんだなってことを感じるようになります。

問題は、悪い習慣と教育の問題がひっかかるわけです。

幼いころから、これは常識なんだよ、というふうに受けてきた教育。それは決して常識的な教育ではなかったんです。私が持っている個性や創造性というものを、思う存分発揮しても構わないのに、私が受けてきた教育というのは、全部「枠」をつくる教育でした。

その「枠」を越えることを、越えられるんだという「考え」すらできないほどに。

だから、その「枠」を壊してみるということが、一番難しい問題なのであって、他のことは決して問題になることはありません。おもしろい世の中です。