師匠

私たちは今でも、

大きな災害から、環境の変化から、
いろいろなよくない条件から自分を守りたい、
自分を安全なところに置きたいと思いますけれど、

じゃあ、そういうふうに思ってみるならば、

他の人よりもお金をたくさん持っていたり、
他の人よりも名誉をたくさん持っていたり、
他の人たちよりも地位の高い人たちというのは、

みなさんより、よほど幸せに生きないといけないでしょ?
みなさんより、よっぽど自由じゃないといけないじゃないですか?

みなさんは、いつも思うじゃないですか、
私が幸福になれないのは、これこれだけのお金がないからだ、
私が幸福になれないのは、私がこんな姿でいるからだ、 
こんな見た目でいるからだ、というふうに思うじゃないですか、みなさんは。

なんか、権力もないし、こういう権力がないから、
こういう姿形だから、こういうお金がないから、
私は幸福ではないんだって思っているでしょ?

だったら、それらを手にしている、
お金を手にしている、姿形が麗しい、そして権力を持っている、
その人たちは幸せじゃないといけないじゃないですか?
みなさんの持っている論理に従って言うならば、そうでしょ?

みなさんの論理に従ったらそう考えられますけど、
みなさんより、お金もあり、見目麗しく、それから権力もあり、
それから名誉も持っている、その人たちが、みなさんより幸福でしょうか?
全くそうではないでしょ?

本当に、みなさんの本当に近くに、まさに、このキャンドルライトの集まりの中に、
この10年の間、とてもたくさんの人たちが入ってきては、また出て行きました。

その経験からしてみると、

ああ、お金を持っている人が、
知識的に優れている人が、
また地位の高い人が、

結局そういった人たちが幸福だとは言えないんだな、
ということが、みなさんわかったでしょ?

幸せというのは、
その人が持っている外部的な条件から来るものではないということを、
みなさんは、見ながらわかったじゃないですか。

でも、みなさんは思うでしょ? 
でも、いま私が持っているこの状況より少しでもましになったならば、
そうだったら私の心はちょっとでも自由になるような気がする、
って言いますけれど、とんでもないことです。

重要なのはこういうことです。

私は今日、(ID)緑さんが掲示板にあげた文章を読みました。
緑さんの書いた文章、ああいう文章、本当にいいですよね。
どういう文章を書いていたかというと、

 「私は持っているものも多くないし、美貌であるわけでもない
 でも私は、考えの重さというものがなくなってきた
 自尊心というものを手放すことができるくらい、
 自尊心の重さというものを感じなくなってきた」

こういったことなんですよ、みなさん。