メンバー 個人的にはどんな体験で印可に至ったんですか?
 
玄卯さん 
 
師匠に出会ってから一週間ぐらい経って、悟りというものがなんなのか、とても知りたくてしょうがなかったんです。そのときの師匠の言葉が「生きたまま死ね」という話だったんです。そこで本当に私が死んだというふうに思ってみたんです。
 
実際にやってみて、劣等感とか考えとかトラウマとかが、自分になんの影響も与えられないんだということが初めてわかったんです。
 
メンバー 死ぬとはどういう方法で?
 
玄卯さん 
 
人それぞれですけれど、方法は問題じゃありません。
 
そのときの私にはその方法がすごく効いたんです。それは具体的な方法によってできたことではなくて、悟りへの引き金になったと思います。そのときは、どんな感情も起きてはいなかったんですけれど、涙が限りなく流れ出しました。
 
そのとき、私は悟ったということがわかったんです。印可は、それから20日くらい後におりたんですけれど、その日に、師匠は印可をしてくれるんじゃないか、という予感はあったんです。
 
メンバー 20日のタイムラグがおもしろいですね。
 
玄卯さん 
 
「私は悟った」と自覚した瞬間から、毎日毎日いろんな変化が起きたんです。
 
私を苦しめていたその考えたちがひとつひとつ解かれていって、で、ある平安な状態になったとき、あ、これぐらいなら師匠は印可を与えてくれるだろうという確信が芽生えました。
 
メンバー 
 
悟ったと思った日から自覚の作業を続けていったら、どんどん変わっていったのですか?
 
玄卯さん そうです。
 
メンバー そのときはかなりの集中度で続けていたのですか?
 
玄卯さん 
 
そうだったみたいです。そのときは自覚をしていたら、ただ変化が次々と起こっていっただけです。内面的な変化です。自分自身の存在に対する自覚が立て続けに起きてきて、すごく平安な状態でした。新しい洞察が次々と湧いてきたんです。
 
紙をくしゃくしゃに丸めていたのが自分の意識だったんですけれど、それが伸ばされていくような感覚でした。
 
自らを抑制していたものが、取り外されることで、解放感がすごく大きかったんです。
 
メンバー そのときは、主人公である私をただ眺めていくことをされてたんですか?
 
玄卯さん 私はただ自分が主人である状態に留まっていただけです。
 
メンバー そこに留まろうとされてたんですか?
 
アンさん 
 
考えの主人というのは、もともとの私の状態なんですよ。それができれば、それをやるかやらないかじゃなくて、もうそこにあるんです。