宝石のような存在 | 101CandlelightInc.

宝石のような存在

1999年11月30日
昔、ある禅師がいました。
その禅師は村から少し離れた小さな庵で
寝起きしていたのですが、初めはたかをくくっていた村人たちは、黙々と仕事をしながら精進している
お坊さまを注目するようになりました。そうして、いつしか一人二人ずつ、お坊さまを訪ねて教えを受けた村人たちは、
たちまちお坊さまの仏法に、深い感銘を受けるようになりました。そうしたある日のことでした。村で大騒ぎが起こったのですが・・・
驚くことに、その事件を起こした主犯に
お坊さまがなったのでした。理由はすなわち、お坊さまが村の一人の娘を妊娠させたと
いうことでした。その娘の告白により、お坊さまは何も言えずに赤ん坊の父となり・・
そのお坊さまは、村人たちの軽蔑と侮辱の中で
黙って赤ん坊を受け取ったのでした。そうして数年の歳月が流れました・・・
お坊さまの仕事は、ひたすら、むずかる赤ん坊の世話をすることでした。大変な苦労でしたが、お坊さまは赤ん坊を通して
また別の法悦の喜びを感じているようでした。そうしたある日、村人たちをはじめ、一人の青年と赤ん坊の母である
娘が訪ねて来ました。そして皆、ひざまずいたのでした。青年と赤ん坊の母はすすり泣き・・・・・誤解は解けて・・
村人たちは百倍もの謝罪をして・・・・お坊さまはにっこり笑って、赤ん坊を返してあげ・・・      
皆さん・・・!この禅師のように自分の悔しさを
自分のものとして受け入れることができますか。このように、他人の気の毒な立場のために
自分を犠牲にできる勇気がありますか?では、今からはまず、自分の不和は自ら防ぐ習慣を持ってください・・・
それは自分自身を騙しているのであり・・・
自分自身に騙されているのです。皆さん、動かしたら破れて周囲を汚す
そんな惰弱な存在にならないでください。宝石は砕けても宝石なのです。
皆さ?ん、綺麗な宝石になってください???。

更新日: 2013-06-26 20:47:58