ここに丸い円があります。円の中には、とりどりの色塗りがされています。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫など、多様な色合いがあります。色合いは、肉体です。各々の違う色彩は、皆の違う姿を表しています。死が訪れます。円の中の色相らは、消えるのです。色相が消えた所に、丸い円だけが残ります。私たちはこの丸い円を、霊魂と呼びます。円の中には、各々の個性を表す色相は残っていませんが円は依然として、枠(わく)を持っています。この円という枠は個体性であり、自我というエゴです。ある日、円の枠が消えます。枠は、存在する時は非常に堅固に見えても、実際は雲のようなものでした。水蒸気のような、一時的な形態に過ぎないのです。蒸気のような円の枠が、消えます。色相もなければ、枠もありません。これが、私、です。元来の私、本来の私、真実の私、です。(こちちらの文章は2020年5月25日に書かれたものです。)
更新日:
2020-09-09