更新日:2013-04-26 09:32:28
自覚を通して
私がたとえ、夢の中に陥っていて、無数の経験を夢の中でするとしても
それは私が夢を経験するだけのことであって、夢が私をどうにかできないように
今私の目の前に広がっているこの世が、私には現実として迫り
私を世の中にうずめようとして
世の中の多くのことが、私をがんじがらめにするように見えても
それは、私がそんな物質の夢を経験をしているだけのこと、
世の中が私をどうこうするのではないのです。
夢から覚めれば、夢はなんの意味もないように
世の中を離れれば、世の中はなんの意味もないように
肉体を脱げば、肉体はなんの意味もないように
その全てのことが、私のさまざまな経験に過ぎず、
そのどれであっても、私を束縛したのではないのです。
人は、世の中が私に多くの困難と苦痛と難儀を与えると思いますが
それは決して世の中が与えるのではなく
私が、世の中でそんな困難と苦痛と難儀を作り出したことを、自覚せねばなりません。
いまだに、世の中に背を向けて肉体を脱いだ多くの人たちが、苦痛に呻吟しています。
私を苦しめた世の中から、私は抜け出たのに
私を辛くした肉体から、私は解放されたのに
私は相変わらず、苦しく、辛いのです。
世の中に背を向けて肉体を脱いだ多くの人たちは、なぜ、いまだに苦しむのでしょう?
私は、そんな煩いと苦痛の全てが、世の中と肉体から始まったと思っていたけれど
世の中と肉体から抜け出た私が、なぜ、相変わらず、苦痛と煩いを抱えているのでしょうか。
私の中に世の中があります。
世の中に私がいるのではありません。
ですから、全ての煩いと苦痛が世の中にあるのではなく
結局、私の中にあったのです。
私は今、そんな肉体の夢を見ています。
夢の中の私は経験に過ぎず、ほんとうの私ではありません。
私は、自覚を通して知ることができます。