投稿日:2017年8月11日
最終更新日:2017年8月11日

知恵を得る方法

ある日一人の弟子が、知恵を得る方法を師匠に尋ねました。

「師匠、知恵深くなりたいのです。どうすれば知恵を得ることができますか」

すると師匠は、何も答えずに弟子を川へ連れてきました。

そして突然、弟子の頭をつかんで、川の中へ突っ込んでしまいました。

弟子は死にそうで、師匠の手から抜け出ようとじたばたもがきましたが

そうすればするほど、師匠は両手にさらに力を加え、抜け出せないようにするのでした。

弟子はより激しくあがきました。

とうとう師匠は手の力を抜いて、弟子を水の中から救いながら聞きました。

「君の顔が水の中にあるとき、君が一番切実に願ったのは、何だったか」

弟子は青ざめた顔で答えました「息をすることでした」。

「もちろんそうだっただろう。

知恵というもの。まさにそのように、切実に欲すればこそ得られるものだ」

この話が私たちに教えてくれる教訓とは何でしょうか。

「人生は、私たちが本当に願うものだけを、私たちに与える」ということです。

さぁ . . . 私はいま、何を一番、願っているでしょうか。

(この文章は2014年5月20日に書かれたものです)